みんなと一緒だから楽しい♪~初めてのお泊まり~

文責:折口美紀
 
 7月に予定していた海のお泊り保育がコロナウイルスの影響により行けなくなり、楽しみにしていた子どもたちは残念な様子を見せていました。完全に大丈夫という状況が分からず、先の見えない延期となりましたが、年長児の限られた1年の間の大切な行事を保護者の方のご意見もいただきながら、9月と10月に開催することとなりました。当初の予定とは異なりましたが、準備を一緒に行う段階から子どもたちはとっても嬉しく楽しみな様子が伝わってきました。

お泊まり当日、朝からワクワクな顔を見せる子ども達。縄文の森へ向かう前に、昔の家や暮らしの様子などを本を見て、今の私たちの生活と異なることに驚いており、その風景を見れることも楽しみにしておりました。到着し、お土産として持って帰ったどんぐり製作をしたのちに、アスレチックがあるところで遊びました。昔の【いのししの落とし穴】をモチーフにした遊具では、こうやって罠をしかけていたことに興味をもったり、何気なく小さな川にかけてある丸太に、昔はこうやって川を渡っていたということを学んでいました。また、竪穴式住居が作られている場所にも入ることができ、たくさんある中を走り回っては中を見て、「こんなお家に住めたの?」と、今の生活と異なることに驚いたり、関心を示したりと、楽しみながら新たな発見をたくさんできたのではと思います。中は薄暗くて、初めに入ることも恐る恐るでしたが、「一緒行ってみよう」と友だち同士で発見を共有することができていました。

おやつや家族風呂をみんなで済ませ、園に帰ってきてからはみんなで夕食づくりを行いました。メニューはみんなで決めたカレーでした。前もって、カレーグループとご飯・サラダグループに分かれて作り始めます。クッキングも行っているので包丁もお手の物です。同じグループ同士で教え合ったり、分担をしたりととてもスムーズに行ってくれました。子どもたちにお任せで切っていったので、大きくゴロゴロとした具だくさんのカレーが出来上がりましたよ。とってもおいしいでした。

心配されていた天気も夜までもつことができ、楽しみにしていた花火までかしっかりすることができ、大満足な子ども達。夜に降り始めた大雨と雷、そして初めてのお泊りに涙が見られるのではと思ったのですが、そんな心配をよそに電気を消すまで大はしゃぎの子ども達は、夜中に1回も目覚めることなく、みんな夢の中でもまだ走り回って遊んでいるかのように動きながらぐっすりと眠っておりました。次の日も6時半起床予定でしたが、6時前から続々と起床し朝食づくり。疲れているかと思いきや「今日はどこいくの?」と、子どもたちのパワーは底なしでした!

今回のお泊まりで、子ども達は自分たちで自分たちの生活をこんなに作ることが出来る、やることができるということを体験し、また1人ではできないことでも助け合ったり、一緒だからやろうという気持ちが生まれたりと、1日過ごしていく中で自信や仲間との絆をもっと深めることを自然とできたのではと思います。次は10月。これから楽しみにしている子ども達。更なる成長と、楽しい思い出が作っていけるようにしていきたいと思います。