文責 田代 美穂

♪草スキーへ出発♪

~体を使っての体験を大切にしています〜

 朝夕はずいぶんと寒くなり、いよいよ冬を迎えようとしています。そんな寒さにも負けずに子ども達は元気に戸外遊びを楽しんでいます。寒さが厳しくなると、つい厚着をさせてしまいがちですが、一人ひとりの健康状態に気を付けながら薄着や手洗い、うがいなどの習慣を身につけていけるようにしたいきたいと思います。 また、12月に入ると、成道会マラソン大会、もちつきなど楽しい行事をたくさんひかえていますので、一日一日を大切にしながら年末ならではの行事に元気に参加できるようにしたいものですね。

 先日のお弁当では、大隅運動公園へ向けて長距離散歩を行いました。散歩途中に年長児さんは「私たちこの前韓国岳登山で大きな山に登れたから運動公園までは簡単に行けるね!」なんて言いながら、お互いに励まし歩く姿もあり、たくましさを感じる瞬間でした。年長児さんは年少児さんを車道とは反対側に手をつなぐことを意識し安全に守りながら散歩を楽しみました。行く先々で、「葉っぱが赤いね」など紅葉している木々を眺めたり、どんぐりや栗を見つけては「どんぐりころころ~♪」と歌を口ずさんだり、国道を通る車を見て「次に通る車は何色だと思う?」と色当てクイズをしながら長距離を楽しみながら頑張って歩きました。運動公園に着くとさっそく「草スキーに早く行こう!」と前日、作ったオリジナルダンボ-ルを持っていき草スキーを楽しむ姿がありました。運動公園の斜面は園近くの鉄塔の土手とは違い、広く長さのある斜面です。初めは「すべらないよ~」と苦戦していたり戸惑う姿もありましたが、友達が「楽しいよ!」と滑っている姿を見てやってみよう!と試す姿もありました。座り方を変えてみたり、重心を後ろに掛けてバランスをとりながら滑ったりと、子どもたちなりによく滑る方法を考えながら滑る姿もありました。

 勢いよく滑ることが出来るようになった子どもは、コツを友達に教えてあげたり、斜面を上手く登れない友達に手を差し伸べて助けたりと、優しさも見られていました。段ボールを使って滑るのと、そのまま滑った時のスピードの違いや草を刈ってる斜面と緑の斜面とで「みどりのほうがよくすべるよ!」と滑り方の違いなど、草の種類や斜面によってどんな遊びができるかを体験的に知っていく事で、自然への関心が高まっているようでした。子ども達は頭で理解させたり、記憶させたりすることよりも身体全体を使って、楽しみながらたくさんの経験をする事の方が実体験をもって感じること成長に大きな影響を与えます。園内、園外で様々な環境を使って季節ごとに様々な経験を通して、大人が何かをさせるのではなく、子どもが「やってみたい」と感じられるよう日々工夫をしていきていと思います。たっぷり草スキーを楽しんだ後はお待ちかねのお弁当を食べ、心も身体も満たされたお弁当の日となりました。お弁当の準備等ありがとうございました。