文責 假屋 由美子

こども園の行事④

~クッキング〜

本園では、345歳児になるとクッキングを行います。クッキングでは、切る、焼く、煮る、湯がく等様々な工程を体験します。その中で、子ども達は食材の特徴を学んだり、時には自分たちで育てた野菜を調理することで苦手な食べ物にも挑戦しています。
 なぜ、クッキングを行うのか?それは、私たち人間は食べなければ生きていくことができません。そのために様々な命を頂いています。その命を無駄にしないため、また調理する大変さを知ることで食事への感謝の気持ちが育ってくれればと思っているからです。
 ピーマンを子どもが苦手に思うのは、もちろん味の苦みもありますが、本能で緑の色を熟していないと脳が認識しているからとも言われています。子ども達は、本能のままに生きています。だからこそ、嫌って当然です。しかし、大人は栄養の観点から食べてほしいと願います。その願いを少しでも後押しできるのもクッキングの素敵な所だと考えます。自分たちで育てたものには自然と愛着がわきます。自分たちで育てたものから少しずつでも口にすることで苦手を克服し、食べられる食材が増え、子ども達が大きく成長してくれることを願います。
 クッキングでは、調理器具の使い方も学びます。その代表が包丁です。もちろん、時々手を切ってしまう子どもがいます。しかし、痛い思いを体験するからこそ、「次は切らないように」と慎重になります。それを見た周りの子どもも血から恐怖を覚えます。包丁が危険なものであるという認識をしていきます。危ないから使わせないのではなく、危ないものの使い方を知る。ということをこれからも大切にしていきたいと思います。