2020年7月21日(火) 文責:假屋 由美子

日本の昔話 ~起承転結~

 私たちが目にしている昔話には外国から入ってきたものもたくさんあります。絵を見てみるとフォークやナイフを使って食事をしているものもあります。

今回ご紹介したい絵本は「ふるやのもり」という日本の昔話です。絵は、「田島征三」さんという日本を代表する作家さんです。何だか誰でも描けそうな絵ですが、味があって一度見ると大好きになってしまう魅力的な絵です。話の内容は、勘違いが勘違いを生んでいて笑える内容になっています。

 昔話には、伝承するべき内容や昔ながらの言い回し、今では目にすることの無くなった機械などが存在していることがあります
。大人は、「なつかしい」と感じていても子ども達にとってはそれが新鮮だと感じている事もあります。特に日本の昔話は「起承転結」がはっきりしています。物語の始まりから終わりまで、まるでジェットコースターに乗っているようにあっという間に読み切ってしまう物もたくさんあります。小学校になると国語の教科が始まり、絵本をたくさん目にしている子ども達は深く考えなくても起承転結を理解していることもあります。日本語の土台にはやはり「絵本」があると思います。是非子ども達に色々な種類の絵本に出会わせてあげてください。そして、保護者の方も一緒に楽しんでいただけると子ども達も一層楽しいと思います。