文責 山角 沙織

♪秋が来たら♪   

〜いろんな力を吸収しています〜

日中は夏の暑さを感じる日もありますが、朝夕は涼しさも感じるようになりました。プール遊びも終わり、只今体育あそびに夢中な姿が見られるようになりました。外に出ると「先生、とび箱だして!」と誰かが必ず声に出します。その声に「側転もしたい」「僕は、竹馬する!」と自分がやりたいことを次々に言葉にし自分から実行に移すようになりました。つい最近までは「ブランコだして」だったのになぁ~と思う日々です。そのとび箱も私が出すのでなく倉庫の鍵を開けるのが私で運び出すのは子どもたちです。重ねる時には「5誰が持ってる?」「1が一番重いわ」と声を掛けあうので「1は重いよね。持とうか?」と声を掛ければ「大丈夫!」としっかりとした力で持ち運んでくれる頼れる年長さんです。大人の私が準備するのでなく、重いと分かるとそこに集まる子どもたち。力持ちだけでなく心優しいなと、ほろりとさせてくれる瞬間です。そして、挑戦していく中で自分が身についたことは自然とアドバイスを送るようになり「最初から出来る人はいないもんね~」と相手の気持ちも汲み取りながら接する姿もあります。

 同じ目的に向かって進む仲間がいるからか、自分も負けないぞ!という気持ちにさせてくれるのではないかと思います。さっきまで飛べなかった跳び箱や短縄が自分で挑戦していくと出来るようになり、皆から「凄い!」「綺麗!」と絶賛されるやり取りも園庭で飛び交っています。誰でも苦手なことはあるものなのに子どもの力は凄いなと感動させられます。出来る、出来ないで友だちと比べるのでなく、去年には見られなかったやる気や友だちとの関わりの中での優しさや行動への自信を感じます。体も心も大きくなれるように共に楽しみながら運動会を楽しみたいと思います。