文責 山角 沙織

日に日に寒さを感じるようになりました。子どもたちからも「今日は、手袋つけてきたんだ」など、冬を感じ楽しむ姿も目にします。しかし、元気いっぱいの子どもたちは外遊びを楽しみ、円形ドッチや転がしドッチボールなど体を動かすと「ジャンバー脱いでくるね」と強者揃いの年長さんたちです。こちらが「寒くない?」と聞くと「暑いよ」なんて返ってくることも。子どもたちを見ていると元気が一番と感じさせてもらいます。ですが、こうして過ごすのも残り少なくなっているなと感じると寂しくもなります。笑い声いっぱいの子どもたちとたくさん笑って元気に冬を過ごしていきたいと思います。

さて、最近の年長児活動では運筆も始まりました。家庭でも取り組んでいる子どもたちもいますが改めて、鉛筆の握り方を学び集中して取り組んでいます。その時ばかりは、シーンと静まり返り準備をする事もどこか誇らしげです。目標は、自分の名前を書くということ。今は書けなくても一人ひとりのペースでやり遂げる経験を大事にしたいと思います。

紐こまに挑戦中!!

〜こまがわるいんじゃない!まわし方だ!〜

年長さんの特権である、紐こま遊びが始まりました。昔から親しまれている伝承遊びの一つです。自分だけの物に子どもたちは嬉しく毎日自分の籠の中に大事に入れて自分で管理しています。昔ながらの遊びを知りながら、どうすればこまが回るのか考えて工夫が必要になります。まず、こまを回すためには、紐を巻くことから始まります。らせん状に巻くことを理解した子どもたちは自分一人で巻くものの途中で紐が緩んだり悪戦苦闘しながらも”自分で回したい”という願いを持って毎日コツコツ取り組んでいます。紐が巻けたこまをいざ投げるも回らない・・・上手くいかないとサブタイトルにもした「こまが悪いんじゃない!回し方だ!」と葵生くんが言い出し、そこに共感する仲間たちが「そうだ!そうだ!こまが悪いんじゃない!」と言い出し、1つの事に向かって皆で切磋琢磨過ごしています。

繰り返しやっていくうちに、輝虎くん、優晴くん、龍心くんが回す姿がでてきました。友だちの姿を自分の事のように喜び合い「すごい!すごい!」とはしゃぐ子どもたち。回せるようになると自然と助言も出てきました。輝虎くんが「1,タイミング 2,投げ方 3,手の持ち方に気を付けてみて」と言うと真剣に聞きあい、アドバイスに従おうと取り組む子どもたち。友だちのいいところを見つけるのも上手で「紐の巻き方が綺麗だね」「惜しかった。もう少しで回りそうだよ」と互いの姿を認め合い励まし合っています。気持ちが折れそうになる時も、友だちの声で「やってみる」と自分の気持ちを奮い立たせるきっかけがあります。色んな事に挑戦する年長さんたち。毎日、すごいなと感心しています。こま遊びもですが、年末年始を迎えるに当たり、日本のお正月に様々な風習がある機会にも家庭でも触れてみてください。本年もたくさんのご協力に感謝しています。少し早いですが、皆様良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願い致します。年明け4日に皆が元気に会える事を楽しみにしています。