文責 假屋 由美子

こども園で大事にしたいこと③   第2の心臓

梅雨も後半に入り湿気を感じながらの日々に嫌気がさしている今日この頃です・・・。しかし、子どもたちは午前中雨が降り、午後から晴れ間が見えだすと必ずと言っていいほど裸足で園庭に駆け出し、泥遊びが始まります。もちろん、靴が汚れるのが嫌だから裸足になっている子どももいるかとは思いますが、本園では『裸足』というものを大切にしています。
最近の子どもたちは「偏平足」がとても多いようです。つまり、「土踏まず」がないのです。保護者の方も足の裏を見てみてください。ほとんどの大人が足裏の真ん中がへこんでいるはずです。それが、土踏まずです。土踏まずがなぜ必要なのか?土踏まずは人間が歩くうえで最小限の力で歩くための構造です。そのため、土踏まずがないとムダな力を必要とし、歩くだけでとても疲れてしまいます。また、裸足では、熱い、冷たい、ぬるぬるする、硬い・・などを足裏を通じて感じることが出来ます。大人でも疲れがたまると足裏マッサージを受ける人もいるほど、足裏にはツボがたくさんあり「第二の心臓」とも呼ばれています。裸足で生活するとそのツボと呼ばれるところに刺激を受け「子どもたちの情緒の安定につながる」という研究結果を出した学者さんがいるほどです。
足にも5本の指があり裸足で歩くとその指がしっかり機能をはたしています。そのため、バランス能力を高め、運動能力も高まると言われています。もちろん、裸足には「怪我をしやすい」というデメリットもありますので、園では危険なものがないか日々確認しながら裸足で生活することを大切にしています。