こども園で大事にしたいこと⑪

〜伝えること~

文責 假屋 由美子

年長児の子どもたちは、残す所あと1ケ月の園生活です。「ランドセルは、赤だよ」「机もう家にあるよ」と小学生になることをとても楽しみにしているようです。年長児が卒園すると、今の4歳児が年長になります。その繰り返しが園生活です。4歳児は、年長の姿を見て「かっこいい」「あぁなりたい」という憧れを抱き最終学年へと上がります。

4歳の頃は、「リーダーとはどういうものか。」「係り活動の動きはどうするのか?」を見て学びます。次に、年長になったときは伝える方法を学びます。人に自分の頭の中のことを言葉で伝える。大人には簡単なことですが、子どもたちは自分の知っている言葉を最大限に使い相手に伝えます。相手にどうやったら自分の思い、気持ちを伝えることができるのか?を体験することも集団生活の中ではとても大切なことであり、成長の1つです。相手に伝わらないのを経験するのも大切なことです。そして、自分の考えだけが全てではなく、色々な考え方があるということを体験することも大事なことです。

 短い園生活の中で色々なことを経験し、小学生になっていく子どもたち。こども園が安心できる場所になり、時には簡単に遊びに来れる故郷のような存在になれたらと思います。