こども園で大事にしたいこと⑧

~なぜ登山〜

文責 假屋 由美子

10月29日(金)年長児が高千穂登山に挑戦しました。登山は、かさぎの体力作り集大成とも言える大きな行事です。秋に山登りがあるから長い距離の散歩に行ってみようか?と子どもたちに言葉もかけながら春から過ごします。年長の子どもたちにとっても不安と期待に満ち溢れる行事だと思います。また、保護者の皆様にとっても不安な行事だったのではないでしょうか?私も親として子どもが参加の日、なんだかドキドキし迎えに行って顔を見るまでは不安だったのを覚えています。

 さて、ではなぜ山を登るのか?登山は自分との闘いでもあり、また友だちとの友情を再確認する機会にもなります。特に高千穂は簡単に言えば二山登るようなもの。一山越えてほっとしたときにやっと頂上が見えます。すると、「もうここでいいや」「帰りたい」という思いが芽生えてきます。それでも、周りの仲間に励まされ全員で頂上にいくことこそが本当の目的です。山を登ること、体力を試すこと、そのことよりも仲間と全員で1つのことを成し遂げることこそに本当の意味があり、子どもたちの成長の要因になってくれます。

 登山を終えた子どもたちの表情は充実し、満足そのものです。これから様々なことに挑戦するとききっと思い出してくれると思います。「あんなに大きな山を登れたんだから大丈夫」そう思って大きな夢に向かっていってほしいと思います。