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大隅北保育園のこりす2歳児クラスだより2016年9月27日です。

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こりす2歳児:2016年9月27日program

    

「高まる主張!!」〜育む折り合い!鏡にうっとり編〜

文責:前川 咲織

 これぞ2歳児と頼もしくなる出来事をお伝えいたします。先日のトイレでのせいやさん(3歳)とりゅうのすけさん(2歳7ヶ月)。排泄後、トイレの水道で手を洗いながら鏡をみていたせいやさん。じっくりと鏡に酔いしれていると、後からりゅうのすけさんが「どいて」と言いながら体を入れ込んできました。うっとり鏡に見入っていたせいやさんは、「ちょっと」とばかりに「ねぇせいやの・・せいやがつかってる」と全力で拒否。

このやりとりが5分ほど続き、お互いに隙あらば鏡の中央に立っていました。そのやりとりを終えると、1歳児の帽子が落ちていることに気付いたりゅうのすけさんは、持ち主に届けようとしました。すると、そこでもせいやさんと「せいやがもっていく」「りゅうの」と互いに涙が出るほどの思いで主張がぶつかり・・・周りで朝の会をしようと集っていた子ども達が、自然と二人を見守り始めました。

そして、「なみだがでてる」とのあさん(3歳5ヶ月)がりゅうのすけさんの顔をちり紙で拭くと、りりさん(3歳5ヶ月)もせいやさんの顔をちり紙で拭いていました。そして、せいらさん(3歳)が「りゅうちゃんがみつけたんじゃない」と教えるとななみさん(3歳5ヶ月)が「さいしょりゅうちゃんがもってたのをえっと、せいやくんがとった」と正確に周知していました。

そのやりとりを聞いていたしゅんたろうさん(3歳4ヶ月)は、いつも一緒に遊ぶせいやさんに加勢を始めました。子ども達のやりとりをみながら、部屋の玩具を片付け、朝の会へと環境を整えていた私。互いの主張も疲れを見せふと座り込んだ頃合いで朝の会を始めました。会の中で絵本を読み始めると「はじめてのおつかい(絵本)」のお店屋さんのページで意気投合したせいやさん・りゅうのすけさん。自然と顔が見合い「一緒だね」の笑顔で和解。

その後暫くすると「りゅうちゃん、さっきごめんね」とせいやさんからの一言。「いいよ〜」とこれまた軽やかなりゅうのすけさん。

 大人が入るとどうしても、どちらがどうでと勝敗をつけてしまいがち。しかし、そこを子ども達に委ねることで主張しあう二人には、「どちらがどうで」などはしっかり分かっているからこそ、納得いくまでの時をじっくり心置きなく気の済むまで主張しあえる。そのことで折り合いが育まれていくと実感した時間でした。子ども達は、自分以外の存在をしっかり意識し認識して行動しています。その中で仲間の温もりを感じ、人として大切な他者との支えあいを体験していきます。

涙を拭く仲間・心配して保育士に知らせる仲間、いつも一緒に遊ぶ友だちに加勢する仲間。こうして、これから先の小学校入学までを同年齢の子ども同士で育み、深め強く結ばれていくのだと思うと感慨深く頼もしさが溢れました。きっかけは、じっくり鏡を見たい思いから・・・でもその強い思いが満たされないことで更なる主張のぶつかい合いが広がっていきます。

子ども達のこうした生活での満たされない思いを、相手に知ってもらえる行為がこのぶつかりあい(自己主張)です。この自己主張を十分満たし続けていける環境・関係つくりに努めていきたいと思います。

家庭でのギューの抱きしめサポートを引き続き御願いいたします。(来週は、レスキュー2歳児ちょうちょ編をお伝えします)次週へ続く・・・

※(今週の活動予定)

☆28日(水)合同保育 29日(木)描画 30日(金)手の遊び 1日(土)散歩 3日(月)文学 4日(火)体育



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