こりす２歳児クラスだより大隅北保育園｜ 2015年2月10日の子どもたちの風景　

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こりす２歳児：2015年2月10日program

みんなで手作り　～ダンボールに色塗り～

文責：大角千代美

みんなで手作り　～ダンボールに色塗り～

　外は冷たい雨、室内で遊びながらタンポでお絵描きをしました。赤と青の二色の好きな色を使って画用紙にタンポを楽しむ子ども達。「見て見て、ショベルカーだよ」と描いた絵がショベルカーのアーム部分に似ていると嬉しそうに伝えてきます。みずきちゃんは入園して数回目の描画に嬉しさを隠せません。無心で紙に絵の具をこすりつけ白い紙全体が青に染まり、紙がこすれて粕が出ても止めずに頑張っていました。

手や足に誤って絵の具が付着しても騒いだり嫌がったりする子もいなくなり、最後までみんな集中して塗っています。「まだやりたい。」「まだ、する」と頑張る子ども達の横でダンボールを切り開き、床に広げると「これ、何すんの？」「先生、作るの？」と訊ねます。「いい物、作るんだ～」「これも、みんなに色塗り頼もうかな？」と言うと「やりたい」「そっちもする、する」と手伝ってくれます。ダンボール一面に緑の絵の具を塗り始める子ども達。「ゴシゴシ、ゴシゴシ」と言いながらこすりつけるように絵の具を塗っているみずきちゃんこうすけ君や「トントントン・・」と絵の具をタンポにたっぷりと含ませ叩きながら色を広げていくあきひと君など楽しみ方も様々、自分のやりたい様に塗りながら楽しんでいます。

みんなが集中して描いてくれたので思いのほか早く仕上がりました。こうすけ君の手や足に絵の具がくっつくと「きゅうりさんみたいだ」と絵本の「きゅうりさんあぶないよ」を思い出した様子で、話が弾みます。

しかし、そこで終わればいいのですが、一人がやると必ず真似っこを始めるのが２歳児の特徴です。わざとちょっとずつ絵の具を手足に塗り、「きゅうりさんになった」「同じだね」と始まりました。真夏のボディペインティングを思い出し、これは嫌な予感と察し「綺麗に出来たね」「みんな、ありがとう」と終わりを宣言。「もう、終わりだって・・」「もう、しないんだって」と綺麗好きなれん君がみんなに伝えてくれます。手や足についた絵の具を見て「洗ってこよう」「洗ってくる」と納得した子ども達は手洗い場へと急いでいました。

　子どもが作った作品、描いた絵はその子どもにとっては宝物です。子どもが自分の世界を素直に表現できるようにゆっくりと時間をかけて描かせたいと思います。