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大隅北保育園のこりす2歳児クラスだより2014年12月16日です。

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こりす2歳児:2014年12月16日program

    

初めての交流 〜お弁当の日より〜

文責:大角千代美

初めての交流 〜お弁当の日より〜

 10日(水)のお弁当の日に始めてかさぎ保育園の2歳児と交流をもちました。

かさぎ保育園児5名と北保育園児6名が一緒に笠木地区の貯水池を探索に出掛けます。実は私も初めての場所,どんな所なのか期待と不安を抱えながらのスタートでした。最初は行き慣れた道で子ども達と歌いながら進み会話も弾みました。

しかし、一歩踏み込んだ山の中は人がやっと通れるほどの道で竹や草が生い茂り、倒れた竹で足場も悪く枯葉や草木で滑りやすく大人の私でも力が入ります。そんな山道をかさぎの山角先生を先頭にこうすけ君とゆいなちゃんは元気良く楽しそうに降りて行きます。山の中は薄暗くヒンヤリとした空気が漂います。

れん君、ゆうちゃん、あきひと君の表情は硬くほとんど無言でゆっくりと滑らないように木や私の手を握りながら進みます。進んでも進んでも先が見えない山の中、滑ったり転んだりしながらもみんな必死に着いて行きます。

しかし、我慢の限界だったのでしょう、あきひと君が泣き出してしまいました。「大丈夫?」「頑張って」と前から声が聞こえます。涙を腕でぬぐい歩きますがすぐに足を取られては転び泣き出します。後方からも泣き声が聞こえてきます。「大丈夫?頑張って〜」前から後ろから励ましあいながら進みます。約一時間かけて広い空き地に到着するとあきひと君の顔も晴れ晴れ、安堵の表情が見られます。最後の子が無事に山を降りてくると歓声があがりました。

「やった〜みんな頑張ったね」子ども達の表情は自信と達成感に満ち溢れていました。やっと山道を降りて今度は目的地まで歩かないとお弁当が食べられません。「お弁当、食べる」「まだ?遠いよ」と声が聞こえてきます。どんぐりを拾ったり、木の実を摘んだりしながら最後の力を振り絞って歩きます。「先生、お手々」と助けを求める姿が子ども達の限界を知らせます。やっとの思いで目的地に到着。美味しい弁当に無心でぱくついていました。

初めての交流でしたが恥ずかしがることなく積極的に手を繋いだり、一緒にどんぐりを拾って遊ぶなど子どもならではの関係が見られました。

一見何もない暗い林や木の茂みが子ども達にとって,これから出会っていく様々な苦しみや葛藤との闘いに挑んでいこうとする力をたくわえる場になっている事と思うことでした。

<今週の予定>

17日(水)わ:もぐらどん 20日(土)合同散歩 18日(木)描:クレヨン 22日(月)体:三輪車 19日(金)手:こま回し 23日(火)天皇誕生日



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