先日まで、やけど虫の発生で天気が良くても園庭で遊べず、散歩や室内で過ごしていました。かいとくんは外に出たくて、重たい窓をこじ開けてどうにかして外に出ようと必死。「行きたいよね。ごめんね。虫がいるから汁がついたら腫れちゃうの。痛いよ。」と何度も止めていたことが心苦しかったです。
 先週から、ようやくセンダンの花も散り、虫の発生も治まりました。裸足のまま、ニコニコ顔で階段を下り園庭へ遊びに行くかいとくんの表情に、ホッと一安心して過ごしている毎日です。あとからHちゃんも追いかけて外に保育教諭と出て行きます。座位が安定し、砂場で座って皿や砂を掴んで感触を味わっています。時にはダイナミックにうつ伏せで砂山にずり這いしていく逞しさも見せてくれました。
 しかし楽しい外遊びが出来るようになったのもつかの間、日曜日に梅雨入りの発表がありました。恵みの雨とはいいますが、思いっきり遊べる事が少なくなります。室内での遊びの充実と、晴れ間を見ては外遊びや散歩で気分転換し、楽しい梅雨を過ごしていきたいと思います。

「あー!」「おー!」~指差しが言葉の始まり~

 Hちゃんは、ずり這いが盛んになり自分の好きな場所へ移動する事が増えてきました。その中でもお気に入りの場所がらっこの部屋にある黄色のトンネルの横にある穴です。
 Hちゃんの人差し指が余裕で入る大きさで、トンネルめがけて進み指を入れて「あーー」と話しています。指の出し入れを繰り返しているのを見届けてから「穴が開いてるね。」と言うと「おー(うん)」と返事をしニコッと笑うHちゃん。そこから穴に人差し指を入れる行動が増えてきました。沐浴をする時は、お湯が出てくる場所を両人差し指入れてお湯の流れをじーっと見ていたり、丸いネジを指で押して見たり。その都度「あー」や「うー」などの言葉を発しています。私も「穴だね」「ネジがあるね」と答えると顔を見てニコッと笑ってくれます。
 かいとくんは、11ヶ月から指さしが出てきました。園庭では飛行機の音が聞こえると、空を見て探し、指さしして「お、おー」と教えてくれます。「うん。私も見えた!飛行機だね。」と答えると嬉しそうです。車の音や、食事の準備をしていると指さして、教えてくれます。
 まだ言葉は1語文や喃語ですが、しっかり伝えてくれる2人です。指さしたものに注目してほしいという気持ちもあります。私たち大人が「うん。○○だね。」という言葉で、分かってもらえる、共感してくれる人がいるという安心感から言葉が出てくるのかと感じます。
 言葉が出るのはいつかな?と感じる時期が来ると思いますが、子ども達の指さしに答えていけば、きっと爆発的に出てくる日が来ます。私たちもその日を焦らず待ち、指さしたもの1つひとつ、丁寧に答えていきたいと思います。

文責:南 陽子