「自分だけのもの」~嬉しさいっぱい~

 かもしか3歳児になると、個人の物としてお道具箱・粘土・糊・自由画帳が準備されて自分たちで管理していくようになります。子どもたちも4・5歳児さんが自分たちで遊びたいときに出して粘土遊びなどしていく姿を「いいな」という表情で見ていました。「先生、ぼくたちの粘土はあるの?」「これ(お道具箱)はある?」と子どもたちから聞いてきました。「ちゃんとあるよ!」という私の返事を聞くと嬉しそうな子どもたち。
 先月、その個人で使うものをおろしました。始めにお道具箱を出して、「これは今からみんなのクレヨン、糊が入ります。みんなもお家に帰るように、クレヨンなどのお家になるので使ったら必ずここに入れてね」と話をしました。
 真剣な顔で話を聞いていた子どもたち。粘土の準備では、粘土ケースを渡して中身の粘土は子どもたちで開けてケースへと入れました。自分だけのものがあることへの嬉しさで粘土は入れたらすぐに「遊んでもいいの?」と早く使いたい気持ちでいっぱいで、開けたその日は外遊びにも行かずに子どもたちは粘土遊びに夢中でした。
 今月に入っても、自分たちが遊びたいときに粘土を持って来てよく遊んでいます。絵を書きたいときには自由画帳、クレヨンを出して描いたりもしています。
 自分の物という嬉しさもありますが、それと同時に自分でしっかりと片付けをしていかないと使いたい時に使えないということにも繋がります。
 園で過ごしていくなかで、鞄、靴、帽子、籠の中の物など色々な場面で自分の持ち物を使っていきます。自分の物を自分で管理していく力や自分の持ち物への責任ということをひとり一人が楽しく使っていくなかで身についていくように見守りながら伝えていきたいと思っています。

文責:長沼 由美