明けましておめでとうございます。2023年を迎え子どもたちも元気に登園し、笑顔で年末年始の思い出をたくさん話してくれる姿に嬉しく思いました。コロナとインフルエンザの同時流行も懸念されていますが、園でも感染予防対策に努め、元気に過ごしていきたいと思います。

「一緒に食べたかったの・・・」~人と交わる心地よさ~

 年末の出来事です。私が園外から戻ってくると、残っていた先生から「一緒に食べたいって言って泣いてたの。」と伝えられました。その子どもの場所に行くと、私のランチョンマットが準備してありました。「ごめんね、待っててくれたんだね、ありがとう。」と伝えると、その子はにっこりと笑って「おかえりー!一緒に食べよう!」と私に向かって言葉を発してくれました。何気ない一言でしたが、とても心が温かくなり、その日の給食もとても美味しく感じられました。

 今年度も残り3ヶ月を切りました。それぞれの学年で、友だち関係が築かれていることを普段のあそびの様子や活動で見受けられます。自分以外の人を受け入れ、他者と関わることを楽しいと感じる為には、まず両親との愛着関係が基礎となります。親元を離れ、初めての集団生活という場で子どもたち1人ひとり様々な葛藤を乗り越えながら、自分自身を知り、他者を知り、人と繋がる喜びを味わっていくのだと思います。だからこそ保育士は、子どもたちにとって対等な関係でなければなりません。大好きな先生から、大好きな友だち、そしてかけがえのない仲間へと関係が深まっていく、そんな保育を保障していけたらと思います。

 悲惨なニュースを目にすることが増えていますが、神村学園サッカー部の全国大会ベスト4入りなど嬉しいニュースもありました。子どもたちが自分が大好きなもの(こと)を見つけることができる、自分を大切にする気持ちを常に伝えていくことができる環境を大切にしたいです。今年も保護者の方々と、ささいなことでも話し合える関係作りに努めて参ります。気になること等ありましたら、気兼ねなくお伝えください。どうぞ、今年1年も宜しくお願いいたします。

文責:豊永 祥子