私たち 「ともだち」では、こども一人ひとりを「発達の主人公」「生活の主人公」に育てることが、その子 の「最善の利益」だと考えて支援しています。
それを「放課後等デイサービス事業のガイドライン」では、「本人支援」「発達支援」といいます。その支 援の具体的内容を、私たちは次のように考え行っています。
私たちは日々、支援の質が上がるように考えて支援をしているつもりです。
しかし反省してみると、 ほぼ毎日いろいろなミスを犯しています。「こどもの心に寄り添う」とか、「こどもや保護者の立場に 立って」などと書いたり話したりしますが、どれほどそれが実践されている、はなはだ疑わしい。
利用者の方には、申し訳ないことだと感じています。
「ぎゅー(ハグ)したらがんばれる!」というこころさん。
みんなの前で発表する時や、宿題する気分が乗らない時、落ち込んでいるときなどいろんな場面で支 援員と、ぎゅーっとハグをしています。不安で泣きそうな表情が、ハグの後にはぱっと明るくなり、「よ しっ!」と気合が入ります。
私は送迎の補助で乗車する際、元気がなかったり様子がいつもと違う子には、隣に座り背中に手を当 てたり、手をつないだりしています。手遊びをしたりしてリラックスしてくると「こんなことがあった よ。」「こうしたかったんだよ。」ともやもやした気持ちなどを教えてくれることもあります。
自分の気持ちや思いを伝えることが苦手な子どもたちが、少しでも表現したり伝えたりできる環境を 作っていくために、スキンシップってなかなかすごい効果だなぁと感じる瞬間です。
私と小鳥と鈴と 金子みすゞ
わたしが両手をひろげても お空はちっとも飛べないが 飛べる小鳥はわたしのように 地面(じべた)をはやくは走れない
わたしがからだをゆすっても きれいな音は出ないけど あの鳴る鈴はわたしのように たくさんのうたは知らないよ
鈴と 小鳥と それからわたし みんなちがって みんないい
金子みすゞは、山口県に生まれ、大正末期から昭和初期に活躍した詩人です。しかし26歳という若さで生涯を閉じました。彼女の詩は、いろいろな生き物のどんな小さな命でも、かけがえのない命として慈しみ、また、命のないものにも優しいまなざしで歌い上げています。
【こどもから《生きる力》を奪っている社会】
豊かで便利な社会は,私たちに快適な暮らしをしています。ます。しかし,すでに述べたように,便利な生活には,負の問題もあります。人間が生きていく上で大切なものを奪いました。
「体力がない」「生活リズムが出来ていない」「添加物だらけの食品だけで,まともな食べ物が少ない」「薬の使い過ぎで薬が効かなくなり,病気が治らない」などなど。
便利な社会はまた,こどもたちから「生きるたくましさと夢」を奪いました。「何をしたい?」「夢はなに?」と聞いても「別にありません」と無気力な返事が多くなりました。
1) こどもに 《 生きる力 》 と なる「体力」 を ! ― p art 2
【体力がつく「食事」と「運動」を!】
長かった夏休みが終わりました。 長期休業でない学校があるときは、授業がながいため下校時間が遅くなり、したがって「ともだ ち」で活動する時間も短く、やりたいができません。
その点、長期休業中は、朝から夕方まで時間 はたっぷりあります。そのため、戸外でのさまざまな活動に取り組みました。こどもたちも、大い に楽しんだと思います。そして少しずつ「たくましく」なったと感じています。こどもの活動で感 じたことは「みんなそれぞれ性格・個性は違うけど、それぞれに優しい子どもたち」ということで した。
【便利な社会を生きるこどもたちは体力がない】
前月も書きましたが私たちは今、豊かで便利な時代を生きています。自販機もコンビニにもあり、いつでも飲み食いできます。すぐ近くでも歩かず車に乗ります。暑い・寒いとなればすぐにエアコンをつけます。
便利で「快適な生活」に、こどももどっぷりつかり、それが「当たり前」になっています。
しかし、それゆえ、こどもの心身は「ひ弱」になり、これからのながくきびしい人生を生きぬけるだろうかと、少し心配になります。
1) こどもに 《 生きる力 》 と 《 かしこさ 》 を !
【不自由のない快適で便利な社会を生きるこどもたち】
今日(こんにち)の社会は、高度に発達した科学文明のおかげで
第2次世界大戦以降、日本はどんどん豊かになりました。
物があふれ快適で便利な時代です。
コンビニに行けば食べ物だけでなく何でも24時間手に入り、まったく何不自由なく暮らせます。しかしそんな便利な社会ですが、私たちの人生は幸せでしょうか?
こどもたちは幸せでしょうか?
放課後等デイの事業は、平成 24 年 4 月の児童福祉法改正により成立しましたが、この制度が成立するまでには、障碍児を抱える保護者の実に40年にわたるながくねばり強い障碍者運動の歴史がありました。
決して国が与えた恩恵ではなかったのです。
この4月から「ともだち」の管理者をさせていただく中根賢明(理事長)です。
放課後等デイの目的は、その日学校を終えたこどもが家に帰るまでの間《安心して過ごせる場、そのことで親が安心して仕事や社会的活動、あるいは休息することを保障する》こと。
そして《こども一人ひとりが最善の利益となる育ちができる》ように支援すること。つまりこどもたちがそれぞれ「発達の主人公」「生活の主人公」になれるように支援することです。そのために保護者(家族)と学校との《信頼の上にたった連携・協力》が必要です。
4月を迎え、清々しい顔で進級を報告してくれた子ども達!自信と期待に満ちた笑顔に私達職員も嬉しさと支援者としての責任を改めて感じました。
私共「放課後等デイ ともだち」は、開所から 3 年目を迎えました。これまで、子ども達の笑顔と元気な声に力をもらい、保護者の皆様の励ましの声に支えられての毎日でした。
今回 皆様に協力頂いた事業所評価アンケートにも 子どもの成長を共に考え支援する事業所として 更なる充実と発展を願うご意見を頂戴し感謝申し上げます。皆様からの貴重なご意見を報告致します。
〒899-8604
曽於市末吉町諏訪方1591-2
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FAX.0986-36-7660
※JAそお事業所跡